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広告業界の片隅で働く映像・Webプロデューサー/ディレクターのブログ。

秋冬に聴きたいアルバム Best3 前編

夏に聴きたいアルバムをあげたので、今回は秋や冬に聴きたいアルバムのご紹介。

あくまでも個人的な主観によるものなので、あのアーティストだったら違うアルバムの方が名盤だ!古すぎる!などなど色々あると思います。そして、勝手な論評も入れてますが、これもあくまでも個人的な見解ということでご了承を。

あまりにも文章量が多くなるので、2回に分けて更新します。まずは2位と3位から!色々あるので、あまりランキングにしづらいのであるが。。

 

■NO.2:PRINCE 「Girl 6」(1996)

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有名どころのアーティストだが、いきなりニッチなアルバムになった。
プリンスファンからしたら少し異端かもしれないが、私的なベストはコレである。社会派のスパイクリー監督の、テレフォンセックスをモチーフにした映画のサントラだ。

そんな映画のサントラが好きな理由は、「ピチピチの18歳だった頃、年上の女性に誘われて、ドキドキしながら一緒に観に行った映画の音楽だから!」ではなく、
大学3年の頃、11月頭の学祭の時に作ったオリジナル脚本のラジオドラマで複数の曲を使ったからである。
※年上の女性とラジオドラマは無関係。内容的にもテレフォンセックスではない。

使用した楽曲は日本ではあまり馴染みがない曲たちだけど、本国では色んなアーティストがカバーしてるんだよね。

 

①「Pink Cashmere」
カシミアを表現したような艶やかな楽曲。しかし、音だけを聴くと、私にはカシミアというより、夕暮れの穏やかな海の波をイメージしてしまう。そして後半の盛り上げ方、ギターソロも圧巻!あんまりいい映像があがっていないので、音だけ聴いてほしいものだ。

②「How Come U Don't Call Me Anymore」
プリンスでは少なめのジャジーな楽曲。別れをテーマにした楽曲であるが、綺麗事なしに未練を歌っている潔さが良い。オリジナルが一番好きなのだが、YOUTUBEにないな。。

③「Don't Talk 2 Strangers」
プリンスの繊細さが凝縮されているようなシットリとした楽曲。この映画のためのオリジナル楽曲でもある。ピアノの音が、切ない涙を表現しているみたいでグッとくる。3曲の中で、いやプリンスの曲の中で、最も好きな曲でもある。これもあんまりいい映像があがっていないので、音だけ聴いてほしいものだ。

ラジオドラマで使ったこれらの楽曲を聴いていると、当時の色々な感情や、若いが故の瑞々しい感性を思い起こさせてくれるのである。そして、多くの仲間に囲まれてゲラゲラと笑顔を見せていた一方で、深い孤独感も抱きながら過ごしていたものだ。

ちなみに私は高校時代まで、プリンスの良さが分からなかった。声がダメという人もいるが、私もその中の1人だったのである。

しかし、映画を観たことで、プリンスの良さに気づけた。映画を一緒に観に行ったその女性にも感謝かな。

 

◾️エピソード番外編◾️
一応、後輩たちから「原作って何ですか?」と言われるぐらいラジオドラマの評判はよかったが、これをプロの現場で映画にしたいと思ったことは、今も昔も一度もないのだ

某制作会社の採用面談から暫くした後、この脚本を持っていったことがあるが、「エントリーシートに書いたことに嘘はない。」「人間性を誤解されてるのかも。。それを払拭したい。」その思いだけである。面談した某演出家は読みもせず、私もその意図をハッキリ言いもせず、噛み合わずにサヨウナラ。。
そしてその後、脚本をまさかの紛失。。思い出が消えた。。

 

■NO.3:U2Achtung Baby」(1991)

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中学の時にThe FlyのPVを観て以来、毎冬のように聴いているように思える。

このアルバムは、発売当時は賛否両論があった作品だ。アイルランドの片田舎から出てきたアーティストがアメリカへと渡り、ブルース色の濃いナンバーを歌っていたことと比べれば、その急激な変化が議論になったのも当然である。ビジュアル面での変化もデカかったと思う。

「硬派なイメージだったU2が変わってしまった。」「エフェクトを多用したテクノロジー路線にいってしまった」など当時色々言われたけど、私は当時から、その寸評に疑問を抱いていた

確かにブルース的なアメリカ志向の路線からは外れ、廃退したヨーロッパ的な曲調になり、エフェクトを多用していた。しかし、リズム隊や歌声の暖かさは過去の作品と比べてもとても深い。

そして歌詞についても物議を醸したが、ONEのように、とても崇高な歌詞の曲もあるし、負をもさらけ出した曲もある。それをあえて出してきた姿勢にも、私はとても感銘を受けたものだ。

テクノロジーが醸し出すヨーロッパの寒い空気の中に、暖かい人間らしさを感じるコントラスト。だから、私は冬になるとこのアルバムを聴きたくなってしまうのである。

学生時代そんなことを語りながら、当時付き合っていた彼女に、半ば強引にこのアルバムを聴かせてたりしたこともあったってけ。。今思うと、相当ウザかったかもしれない。。。

ちなみにアルバムの中でも特に好きなのはこちら。

 

①Even Better Than The Real Thing
あくまでも音楽が好きなので、PVはあえて載せない。というかPVを見ると時代を感じてしまうが、音楽だけで聞くとあまり古くは感じないのだ。今でも首都高を走る時のBGMにしてしまうぐらい、ドライブ感と移りゆく夜の街の光を感じさせてくれる。(あくまでも私の主観です) 


②So Cruel
タイトルの通り、残酷な愛をうたったもの。しかし、その曲調の崇高さやバラードに近いミドルテンポの曲にもかかわらず、高揚感が半端ない。これも音楽があまりにもいいので(私の主観)こちらもあえて、PVはあえて載せない。


③The Fly
この曲をPVで観たのが、そもそも映像の仕事をしたいと思ったきっかけであったが、今見返すとPVはちょい微妙。オリジナルより半端なく良いライブ版を掲載。あと、テクノよりのバージョンも、とてもカッコいい。

 

③Tryin' To Throw Your Arms Around The World
アルバムの中でもマイナーの曲の方かもしれないが、年を重ねるについて、この曲をどんどん好きになっていった。とても心地よく、優しい気持ちになれるのである。


つらつらと書いてきたが、このアルバムがなかったら今のU2は間違いなくないだろう。そしてiPhoneiPodで起用されることもなかったはずだ。

前作「The Joshua Tree」が大成功したため、本来では一番変わることが難しいタイミングだったはず。しかし、その状況の中で大きな変化を行い、彼らは成功した。だからこそ、その後も変化に恐れないU2を提供しつづけ、結果として新しいファンを常に獲得することにつながっている。クルマのモデルチェンジのようなものだ。

そうでなければ、懐古主義的なファンばかりが多いバンドの一つになっていただろうと勝手に思っている。

 

にしても2位と3位でこの分量。書き疲れた。。

ちょっと間は開きますが、次回の更新は 1位の紹介+αということで。文字量的にも作業的にもシンドイが。。